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増配発表!アメリカ金融大手のファンダメンタルズを見てみよう

6月末に各メディアで「アメリカ金融大手が揃って増配!」というニュースが報道されました。

<米国株情報>バンカメやゴールドマンなど金融大手が相次ぎ増配発表 (Yahoo!ファイナンス)

FRB が実施したストレステスト(資産の質を測る審査)の結果を受けてのことだそうです。

いいですね。

主な増配見込みは以下です (四半期配当)。

銘柄 (ティッカー) 配当金 (増量) 単位: USD 配当利回り (増量)
バンク・オブ・アメリカ (BAC) 0.21→0.22 (+5%) 2.64%→2.76% (+0.12%)
ウェルズ・ファーゴ (WFC) 0.25→0.30 (+20%) 2.49%→2.98% (+0.5%)
モルガンスタンレー (MS) 0.700→0.775 (+11%) 3.64%→4.04% (+0.39%)
ゴールドマン・サックス (GS) 2.00→2.50 (+25%) 2.68%→3.37% (+0.69%)

なお、モルガンスタンレーは第3四半期から最大200億ドル (約2.7兆円) の自社株買いも発表しています。

これまで、アメリカ金融株を売買したことはありますが、テクニカル分析による短期トレードのみで、ファンダメンタルズはあまり見ていませんでした。

良い機会なので、少し見てみたいと思います。

文量の都合上、増配の割合が高いゴールドマン・サックスのみ掲載します。

ゴールドマン・サックスのファンダメンタルズ

※ 以下、データはすべて楽天証券より引用 (7月10日現在)

楽天証券の場合ですと、各銘柄の「主な指標」というタブで、割安性、成長性、安定性などの各種指標が確認できます。

割安性

まずはファンダメンタルズの代表的指標である PER、PBR から見てみます。

  • PER (Price Earnings Ratio): 株価収益率。1株あたりの値段が純利益の何倍になるかを見る指標。
  • PBR (Price Book-value Ratio): 株価純資産倍率。1株あたりの値段が純資産の何倍になるかを見る指標。

PER 4.91、PBR 0.90 はともに割安と言える倍率ですね。

例えばグロース株の Amazon は、PER 35.05、PBR 8.51、テスラは PER 134.28、PBR 25.74 です。

成長性

成長性はどうでしょう?

EPS5年成長率も29.55% あって高いですが、見方には少し注意が必要です。

EPSの計算式は、「当期純利益 ÷ 発行済株式数」なので、利益が増えていなくても、発行済み株式数が減れば上がります。

  • EPS (Earnings Per Share): 1株当たり純利益

ちゃんと利益が伸びていることも確認しておきましょう。

問題なさそうです。

FY20→FY21の利益成長率がすごいですね。

直感的にわかるチャート

いくつか指標を見てきましたが、慣れないうちや、細かく見るのが苦手な人は、このようなチャートで見るのも良いかと思います。

競合比較表なんかもおもしろいですね。

これを見ても分かる通り、全体的にバランスが良く、配当利回りも良いので、長期的に安定した収益を目指す方には向いている銘柄かと思います。

GS は買い?

話はファンダメンタルズから離れますが、GS は今が買いか?というと、個人的にはそうではないと思います。

なぜなら、1Q決算が市場予想に届かなかったため、1月に株価を大きく下げており、まだ下落トレンドが底を打ってない印象だからです。

これは GS に限らずよくあることで、一度良い業績を出すと、来期に対する市場の期待値はどうしても高くなってしまいます。そして結果が予想より下回ると、一気に売られて株価が下がる、という構図です。

業績が反転して上がってくれば、株価トレンドも下落から上昇に変わると思いますので、買うならそのタイミングを狙いたいところです。

7/18 に第2四半期の決算発表があるので、まずはそれを確認しましょう。

おわりに

本日はファンダメンタル分析のお話でした。

(特に高度なことをやっているわけではないので、「分析」というとちょっと大げさかもしれませんね)

見ている指標はごくごく基本的なものですが、これから株を始める方の参考になれば幸いです。

ちなみに、ゴールドマン・サックスといえば、デービッド・ソロモンCEO が DJ としても活躍されていることで有名ですね。

Don't Stop とか、結構好きです。


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私も、本業でしっかり稼いで余暇は趣味に没頭、みたいな生活がしたいと常々思っております。

そのためには、もっと頑張らないといけませんね!(もちろん仕事をw)

本日もありがとうございました。

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